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ブライダルチェック・プレコンセプションケアとは
ブライダルチェックは結婚を控えたカップルが受ける健康診断で、主に感染症や生殖機能に関する疾患の有無を確認しお互いの健康状態を把握することを目的としています。一方プレコンセプションケアは、妊娠前からの健康管理を指し将来の妊娠・出産を見据えて、女性の健康状態を最適化し胎児の健やかな発育を促すことを目的としています。
奈良市・奈良駅のならまち内科 あいりレディースクリニックではブライダルチェック・プレコンセプションケアの両方に対応しています。ご希望の方はお気軽にお問い合わせください。
ブライダルチェックの具体的な内容
ブライダルチェックの具体的な内容は感染症検査、生殖機能に関する疾患の検査、そして一般的な健康診断の3つに大きく分けられます。
感染症検査
風疹、梅毒、B型肝炎、C型肝炎、HIV、クラミジアなどの感染症の有無を確認します。これらの感染症は、母子感染のリスクがあり胎児に重大な影響を及ぼす可能性があるため、早期発見・治療が重要です。
一般的な健康診断
血液検査、尿検査、血圧測定などを行います。これらの検査により全身の健康状態を把握し、必要に応じて治療や生活習慣の改善を行います。
子宮・卵巣疾患の検査
ブライダルチェックでは、子宮筋腫や卵巣嚢腫、子宮内膜症など、子宮・卵巣疾患の有無を超音波検査で確認します。
また子宮頸がん検診やAMH(抗ミュラー管ホルモン)の測定による卵巣予備能の確認、女性ホルモン検査も行うことができます。
プレコンセプションケアの具体的な内容
プレコンセプションケアの具体的な内容は以下の通りです。
バランスの取れた食事と適度な運動
妊娠前からの健康的なライフスタイルの基本です。ただし激しい運動は避け、医療従事者と相談しながら、無理のない範囲で行うことが大切です。
禁煙・禁酒
流産、早産、低出生体重児のリスク、胎児性アルコール症候群という重大な先天性障害など、胎児への悪影響を防ぐために重要です。
ストレス管理
過度のストレスはホルモンバランスに影響を与え、妊娠に悪影響を及ぼす可能性があるため妊娠前の心身の健康を維持するために重要です。
葉酸サプリメントの摂取
神経管閉鎖障害の予防に重要な役割を果たします。葉酸は胎児の脳と脊髄の発育に不可欠な栄養素であり、妊娠初期から十分な量を摂取することが推奨されています。
子宮頸がん検診・乳がん検診
女性特有のがんの早期発見・治療に役立ちます。これらのがんは、妊娠・出産に影響を及ぼす可能性があるため定期的な検診が推奨されています。
飲んでいるお薬の見直し
妊娠前に行うべき重要な項目です。持病に対して内服しているお薬やサプリメントやハーブ、漢方薬などを含む一部の薬剤は、妊娠時は避けるべき成分が含まれていることもあるため、妊娠前に医療従事者と相談し、必要に応じて薬剤を変更または中止する必要があります。
こんな方におすすめ
ブライダルチェック・プレコンセプションケアは以下のような方におすすめです。
- 結婚を控えているカップル
- 近い将来妊娠を希望しているカップル
- 健康上の不安や疑問を抱えているカップル
- 今まで婦人科を受診したことがない方
- 35歳以上で妊娠を考えている女性
ブライダルチェック・プレコンセプションケアのメリット
ブライダルチェック・プレコンセプションケアには以下のようなメリットがあります。
- 健康上の問題を早期に発見し、適切な治療や対策を講じることができる
- 不妊リスクについてあらかじめ知ることができ、妊娠希望の場合に早くから治療に取り組める
- 妊娠前から健康的なライフスタイルを心がけることで、母子の健康を守れる
- カップルで健康について話し合う機会となり、コミュニケーションが深まる
- カップルで健康について話し合う機会となり、コミュニケーションが深まる
ブライダルチェック・プレコンセプションケアの注意点
一方でブライダルチェック・プレコンセプションケアには次のようなデメリットがあります。検査結果に一喜一憂せず担当医とよく相談しながら、前向きに取り組むことが大切です。
- 検査は自費診療になる(もし疾患が見つかった場合は、その後の治療は保険診療の適応)
- 検査結果によっては精神的な負担を感じる可能性がある
- すべてのリスクを排除することはできない
- 検査結果が良好でも、妊娠・出産に至るまでには時間がかかる場合がある