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糖尿病教室とは
糖尿病教室とは、糖尿病の患者様やそのご家族に対して、医療機関が提供する教育プログラムのことで、患者様のQOL(生活の質)向上と合併症の予防を目指しています。定期的な参加により、患者様は糖尿病との上手な付き合い方を身につけることができます。
糖尿病教室の主な目的は以下の通りです。
糖尿病についての正しい知識を身につける
糖尿病の種類、原因、合併症などについて学びます。
食事療法について学ぶ
適切な食事の摂り方、カロリー制限、栄養バランスなどを理解します。
運動療法の重要性を理解する
運動が血糖コントロールに与える効果や、適切な運動方法を学びます。
薬物療法についての知識を深める
インスリンや経口血糖降下薬の種類、使用方法、注意点などを学びます。
自己管理能力を高める
血糖自己測定、フットケアなど、日常生活での自己管理方法を身につけます。
心理的サポートを受ける
糖尿病とともに生きることへの不安や悩みを共有し、支援を受けます。
糖尿病教室に参加するメリット
糖尿病教室に参加することで、患者様には以下のようなメリットがあります。
正しい知識の習得
糖尿病に関する正確な情報を得ることで病気に対する理解が深まり、自己管理に対する意識が高まります。
合併症のリスク減少
適切な食事療法、運動療法、薬物療法を実践することで、血糖コントロールが改善し、合併症の発症や進行を予防できます。
QOLの向上
糖尿病をコントロールすることで、体調が改善し、QOL(生活の質)が向上します。
医療者とのコミュニケーション
医師などと直接話すことで疑問や不安を解消でき、治療へのモチベーションが高まります。
仲間との交流
同じ病気を抱える患者様との交流を通じて情報交換や励まし合いができるため、「苦しいのは自分だけではない」と思うことができます。
自己管理能力の向上
自己管理に必要なスキルを身に付けることで、自信を持って病気と向き合えるようになります。
治療の継続性
定期的な教室参加により治療に対する意識が持続し、自己管理が習慣化します。
糖尿病教室に参加した場合と参加しなかった場合の違い
2013年から2014年にとある病院で行われた調査があります。この調査では糖尿病教室に参加した患者様と、医師の個別指導のみを受けた患者様を比較検討されています。
調査結果によれば糖尿病に関する知識の習得度に大きな違いは見られなかったものの、退院3ヶ月後のHbA1c値(血糖コントロールにおける重要な数値)では糖尿病教室に参加した患者様の方がより良い数値が出たということがわかっています。
調査チームはこの結果をもとに、「個別指導のみでも教育効果はあるが、集団教育と個別教育を組み合わせることで、より効果的な知識の習得とHbA1c 値の改善が期待できる」という旨の結論を出しています。
この調査を見ると糖尿病教室への参加は、患者様ご自身やそのご家族が糖尿病という病気とより良く付き合っていくために効果的だということがわかります。
当院の糖尿病教室
奈良市・奈良駅のならまち内科 あいりレディースクリニックでは糖尿病教室を開催しています。
当院の副院長は医師としての15年間の大半を、糖尿病に代表される内分泌系疾患の治療・研究に費やしてきました。糖尿病教室ではそうした経験に基づいたレクチャーを行うとともに患者様にとってわかりやすく、取り入れやすいアドバイスを心がけています。
ご自身はもちろん糖尿病のご家族の体を理解しておきたい方、病気への理解を深めたい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。