乳腺炎

乳腺炎とは

乳腺炎とは

乳腺炎は、乳房の中にある乳汁を作る組織(乳腺)で起こる炎症のことです。

乳腺炎は、主に以下の2つのタイプに分けられます。

● うっ滞性乳腺炎:乳汁が乳腺内に溜まることで起こります
● 化膿性乳腺炎:細菌感染によって起こります

乳腺炎は適切な治療を行わないと重症化する可能性があるため、早めの対応が大切です。

乳腺炎の原因

乳腺炎の主な原因には次のようなものがあります。

うっ滞性乳腺炎の原因

授乳間隔が空きすぎる

長時間授乳しないと、乳汁が乳腺内に溜まりやすくなります。

赤ちゃんの飲みが悪い

赤ちゃんが十分に乳を飲めないと、乳汁が残りやすくなります。

乳房を締め付ける下着の着用

きつい下着は乳管を圧迫し、乳汁の流れを妨げることがあります。

疲労やストレス

体調不良は免疫力を低下させ、乳腺炎のリスクを高めます。

化膿性乳腺炎の原因

乳首の傷からの細菌感染

乳首の皮膚に傷があると、そこから細菌が侵入しやすくなります。

うっ滞性乳腺炎の進行

乳汁が溜まった状態が続くと、細菌が増殖しやすい環境になります。

免疫力の低下

体調不良や過労により免疫力が下がると、感染のリスクが高まります。

乳腺炎の主な症状

乳腺炎では主に次のような症状が見られます。

  • 乳房の張りや腫れ
  • 乳房の痛み
  • 乳房の一部が硬くなる
  • 乳房の皮膚が赤くなる
  • 乳房に熱感がある
  • 乳房に触ると痛みがある

化膿性乳腺炎ではこれらの症状に加えて、次の症状が現れることがあります。

  • 38℃以上の発熱
  • 体のだるさ
  • 筋肉痛
  • 乳汁の色や性状の変化

乳腺炎の対処法と治療

乳腺炎の対処法

乳腺炎の症状が現れた時、次のような方法で対処することが可能です。ただし症状が改善しない場合や悪化する場合は、すぐに当院へご連絡ください。

安静にする

できるだけ休息を取り、体を休めましょう。

冷やす

痛みがある場合は冷やすようにしましょう。濡らしたタオルなどを痛みがある部位の乳房のみに当てます。

マッサージ

乳房を優しくマッサージして、乳汁の流れを促しましょう。

搾乳

乳汁が溜まりすぎないように、適度に搾乳しましょう。

乳腺炎の治療

クリニックでは、乳腺炎に対して次のような治療を行います。

抗生物質の投与

細菌感染による乳腺炎の場合、炎症を抑え、症状を改善するために抗生物質を処方します。

解熱鎮痛剤の処方

発熱や痛みがある場合、症状を和らげるために解熱鎮痛剤を使用します。

乳房マッサージ

乳汁の流れを改善し、うっ滞を解消するために、乳房マッサージを行います。

重症の場合は切開・排膿処置

膿が溜まっている場合、切開して膿を排出することで炎症を軽減します。

乳腺炎を予防するために

乳腺炎を予防するためには、次のような対策が効果的です。

適切な授乳方法を心がける

  • 赤ちゃんに乳首だけでなく、乳輪まで深く含ませる
  • 授乳の間隔を適切に保つ

乳房を清潔に保つ

  • 授乳前後に手を洗う
  • 乳首や乳房を清潔に保つ

体調管理に気をつける

  • 十分な休息を取る
  • バランスの良い食事を心がける
  • 適度な水分補給を行う

適切な下着選び

  • きつすぎない、動きやすい下着を選ぶ

ストレス解消

  • リラックスする時間を作る
  • 軽い運動やストレッチを行う

乳腺炎でお悩みの方へ

乳腺炎は適切な対応で改善可能な病気です。しかし症状が長引いたり、繰り返し起こったりする場合もあります。そのような時は、専門医による適切な診断と治療が必要です。

奈良市・奈良駅のならまち内科 あいりレディースクリニックでは、乳腺炎でお悩みの方に対して、丁寧な診察と適切な治療を行っております。早めの対応が症状の改善や重症化の予防に繋がります。

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