子宮卵巣良性腫瘍(子宮筋腫・子宮内膜症・子宮腺筋症・卵巣嚢腫)

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子宮卵巣良性腫瘍とは

子宮卵巣良性腫瘍とは

子宮卵巣良性腫瘍は子宮や卵巣に発生する良性の腫瘍であり、がんとは異なる病気です。良性腫瘍はがん細胞のように周囲の組織に広がったり、血液やリンパ管を通って他の臓器に転移したりすることはありません。

子宮は女性の骨盤内にある筋肉でできた臓器で、赤ちゃんを育てる大切な場所です。子宮の内側は子宮内膜という特殊な組織で覆われており、その外側は平滑筋でできた子宮筋層があります。子宮良性腫瘍はこの子宮内膜や子宮筋層から発生します。

卵巣嚢腫とは卵巣にできる良性の腫瘍で、中身は水や粘液、脂肪、血液など種類によって様々で、大きさも異なります。

子宮卵巣良性腫瘍の種類

子宮卵巣良性腫瘍には主に以下の4種類があります。

子宮筋腫

子宮筋腫は子宮の筋層(平滑筋)から発生する良性腫瘍で、最も一般的な子宮卵巣良性腫瘍です。子宮筋腫は子宮の内側に向かって発育する粘膜下筋腫、子宮の外側に向かって発育する漿膜下筋腫、筋層内にとどまる筋層内筋腫に分類されます。筋腫の発生する場所によって様々な症状を呈します。

子宮内膜症

子宮内膜症は本来子宮内膜にしか存在しない子宮内膜組織が、子宮以外の場所(卵巣、卵管、腸管、膀胱など)で増殖する病気です。卵巣に発生した場合は、卵巣嚢腫の一種である内膜症性嚢胞(チョコレート嚢腫)となります。様々な場所に発生することが多く、月経痛や不妊症の原因になることがあります。

子宮腺筋症

子宮腺筋症は子宮内膜組織が子宮筋層内に侵入し、そこで増殖する病気です。子宮腺筋症は子宮内膜症を合併することが多く、過多月経や月経痛、不妊症の原因となることがあります。

卵巣嚢腫

卵巣嚢腫は卵巣に発生する嚢胞状の腫瘤で、良性のものを指します。卵巣嚢腫には様々な種類があり、水や粘液・脂肪や血液など、内容成分も種類により異なるため、治療法もそれぞれ異なります。また月経周期に伴って発生する機能性嚢腫は、自然に消失するので治療対象にはなりません。

子宮卵巣良性腫瘍の主な症状

子宮卵巣良性腫瘍の症状は腫瘍の種類や大きさ、位置によって異なります。主な症状は以下の通りです。

  • 過多月経や不正出血
  • 月経痛や下腹部痛
  • 腰痛や背部痛
  • 頻尿や排尿障害

 

ただし子宮卵巣良性腫瘍は症状が全くない場合もあり、検診や他の理由で行った超音波検査などで偶然発見されることもあります。

子宮卵巣良性腫瘍の治療

子宮卵巣良性腫瘍の治療方法は腫瘍の種類や大きさ、症状の程度、年齢、妊娠の希望などを総合的に考慮して決定されます。

腫瘍が小さく症状がない場合や閉経に近い年齢の女性では、定期的な検査で経過を観察することがあります。これは子宮卵巣良性腫瘍が自然に縮小したり、症状が改善したりすることがあるためです。

薬物療法

症状が悪化したり長引いたりした場合は症状を緩和するために、以下のような薬物療法が用いられることもあります。

  • ホルモン療法
  • 鎮痛剤
  • 貧血治療

 

これらの薬物療法は手術療法の前処置として行われる場合もあります。

手術療法

子宮卵巣良性腫瘍の手術療法としては以下のような方法があります。

  • 子宮筋腫核出術:子宮筋腫のみを切除する手術。開腹術・腹腔鏡手術・子宮鏡手術があります
  • 子宮腺筋症核出術:子宮腺筋症のみを切除する手術。
  • 子宮全摘出術:子宮をすべて摘出する手術。子宮筋腫や子宮腺筋症病変が大きい場合や複数ある場合、出産の予定がない場合などに選択されることもあります
  • 卵巣嚢腫摘出術:卵巣嚢腫のみを切除する手術。腹腔鏡下または開腹で行う
  • 付属器切除術:卵巣または卵管を切除・摘出する手術

 

これらの治療方法は患者様の状態や希望に合わせて、医師と十分に相談の上で決定することが大切です。

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