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婦人科
子宮頸がん(HPV)ワクチン
子宮頸がんワクチンは、このHPV感染を防ぐためのワクチンです。接種が推奨される年齢は性交渉を経験する前の10代前半であり、日本では小学校6年生から高校1年生とされていますが、この時期に接種できなかった方でも接種を受けることが可能です。
HPVには様々な型があり、その中でもhigh risk群とされる型が子宮頸がんの発症に大きく関与します。予防できる型の種類により、ワクチンにも3種類あります。
ワクチンは2回または3回接種し、接種間隔は医師の指示に従います。
内科
新型コロナウイルス感染症ワクチン
新型コロナウイルス感染症は、SARS-CoV-2というウイルスによって引き起こされる病気です。症状には発熱、咳、呼吸困難などがあり、重症化すると肺炎を起こし、命に関わることもあります。新型コロナウイルスワクチンは、このウイルスによる感染症を予防するために開発されました。
現在、複数の種類のワクチンが使用されていますが、いずれのワクチンも、臨床試験で安全性と有効性が確認されています。ワクチンは通常、2回接種します。1回目の接種から3~4週間後に2回目を接種し、2回目の接種から2週間ほどで十分な免疫ができると考えられています。
インフルエンザワクチン
インフルエンザは、インフルエンザウイルスによって引き起こされる病気です。主な症状は、突然の高熱、喉の痛み、咳、頭痛、筋肉痛などです。特に高齢者や基礎疾患のある方は肺炎などの合併症を引き起こし、重症化するリスクが高くなります。
インフルエンザワクチンは、このインフルエンザウイルスによる感染を予防するためのもので、その年に流行が予想されるインフルエンザウイルスの成分が含まれています。
推奨されている接種頻度は毎年1回です。インフルエンザの流行シーズンは通常12月から3月頃ですので、10月から12月頃までに接種を受けることをおすすめします。
肺炎球菌ワクチン
肺炎球菌は肺炎の主な原因となる細菌の1種です。肺炎球菌による肺炎は高齢者や基礎疾患のある人では重症化しやすく、命に関わることもあります。また肺炎球菌は肺炎以外にも脳膜炎や血液感染症など、重い病気の原因にもなります。肺炎球菌ワクチンはこのような肺炎球菌による感染症を予防するためのワクチンです。
肺炎球菌ワクチンには2種類あります。1つは成人用の23価ワクチンで、もう1つは小児用の13価ワクチンです。前者は65歳以上の高齢者や特定の病気を持っている人に推奨されています。後者は生後2ヶ月から5歳未満の子供に接種します。ワクチンの接種回数は、種類や年齢によって異なります。
帯状疱疹ワクチン
帯状疱疹は子供の頃に水疱瘡にかかったことがある人に起こる病気です。水疱瘡の原因であるウイルスは、一度体の中に入ると症状が治った後も神経の中に潜んでいます。そして年をとって体の抵抗力が弱くなったときに、このウイルスが活性化して帯状疱疹を引き起こします。
帯状疱疹になると体の片側に痛みを伴う発疹や水ぶくれができます。この痛みは発疹が治った後も続くことがあり、帯状疱疹後神経痛と呼ばれています。
帯状疱疹ワクチンはこのウイルスの活性化を防ぎ、帯状疱疹の発症を予防するためのものです。接種の対象者は「50歳以上の者」と「帯状疱疹に罹患するリスクが高いと考えられる18歳以上の者」で、ワクチンの種類によって1回もしくは2回の接種が必要です。